唐人お吉記念館
龍馬が飛び、お吉が眠る 八幡山 宝福寺
0558-22-0960
映画にもなった「唐人お吉」ゆかりのお寺
静岡県下田市 宝福寺
この写真は、安政6年、唐人お吉19歳の時のもの。
19歳といえば、ハリスと別れ、ハリスの名詞を懐に秘して、孤独のなかで、もの思うお吉の心がしのばれる。
当時、横浜で下岡蓮杖より写真を学んだ水野半兵衛が所持していたもので、本人のご好意によって当山お吉記念館に御寄贈頂いたものです。
<斉藤きち19歳の写真>
下田観光の際は是非お立ち寄り下さい。
江戸から明治の悲しいお吉の運命を、歴史と一緒にたどってみませんか。
唐人お吉記念館
【唐人お吉の誕生】
1857年(安政4年)5月、日本の初代アメリカ総領事タウンゼント・ハリスが玉泉寺の領事館で精力的に日米外交を行っている最中、慣れない異国暮らしからか体調を崩し床に臥せってしまう。
困ったハリスの通訳はハリスの世話をする日本人看護婦の斡旋を地元の役人に依頼する。
しかし、当時の日本人には看護婦の概念がよく解らず、妾の斡旋依頼だと誤解してしまう。
そこで候補に挙がったのがお吉だった。
当時の大多数の日本人は外国人に偏見を持ち、外国人に身を任せることを恥とする風潮があったため、幼馴染の婚約者がいたお吉は固辞しましたが、幕府役人の執拗な説得に折れハリスのもとへ赴くことになりました。
当初、人々はお吉に対して同情的でしたが、お吉の羽振りが良くなっていくにつれて、次第に嫉妬と侮蔑の目を向けるようになりました。
ハリスの容態が回復した3か月後の8月、お吉は解雇され再び芸者となりましたが、人々の冷たい視線は変わらぬままでした。
この頃から彼女は酒色に耽るようになりました。
最後のお吉は身寄りもなく、宝福寺の第15代竹岡大乗住職が、慈愛の心で 法名「釈貞観尼(しゃくじょうかんに)」を贈り、当時境内に手厚く葬り、その後お吉役を演じた芸能人により新しく墓石も寄進され現在に至っています。
お吉の悲劇的な生涯は、人間の偏見と権力、その底にひそむ罪の可能性と愚かさを身をもって私たちに教えているようです。
【開館時間】
8:00~17:00
年中無休
【入場料】
大人400円
中学・高校生200円
小学生以下無料
坂本龍馬飛翔之地
【下田で運命の出会い】
文久三年(1863年)一月十五日、元土佐藩藩主である山内容堂は、季節外れの時化(しけ)のため当時奉行所であった宝福寺に滞在していました。
勝海舟の順動丸(龍馬も乗船していた)も突然の嵐のため前進できず、急遽風待ち港であった下田に入港。
勝海舟は、山内容堂も下田で足留めされていることを知ると、宝福寺まで容堂に会いに行き、脱藩浪人である龍馬の脱藩を許してくれるように願い出ました。
山内容堂は宝福寺を訪れた勝海舟に飲めぬ酒を飲ませ、勝海舟の請を容れ、坂本龍馬の脱藩を免罪。
脱藩という重罪を免罪された坂本竜馬の維新回天の活躍がはじまったのです。
宝福寺は龍馬の維新回天の飛翔の原点となった所以であります。
当寺山内容堂が勝海舟を謁見した場所はそのまま「謁見の間」として保存され、山内容堂が勝海舟に酒を振る舞った朱の大杯や龍馬脱藩を許す約束の証にした瓢箪の絵を描いた白扇(歳酔三百六十回 鯨海酔侯)も展示してあります。
宝福寺の歴史
【幕末維新における当寺の役割】
1.
(1559)1559)11月、信長の圧迫をのがれ、本願寺第11代顕如並に法孫釈了善、真言を改め開基。
2.
文久3年1月16日、宝福寺に滞在中の山内容堂に勝海舟が来山し、坂本龍馬の脱藩の罪の許しを乞い、許される。当日、龍馬は町の旅館にあって、その朗報を待っていた。
3.
嘉永7年(1854)日米和親交渉にあたり、日本全権の本陣となり、下田奉行所が置かれた。
尚、東大地方史研究中・福田寺を奉行所としてあるのは、編集員に対して、誤って口伝えしたもので深くお詫び申し上げて、改めて、ここに訂正するものである。
4.
唐人お吉菩提寺、お吉記念館(西ドイツ、英国に博物館として登録されている)
5.
慶応元年(1865)韮山代官江川太郎左衛門英武の本陣、農兵調練所趾。
6.
明治に入り、宮城の修復のため寺有地の大半を売却して協力、菊の紋章の使用を許され、又第1回徴兵検査場として使用されたり、賀茂郡役所として利用されてきた。
7.
第二次大戦では梵鐘の類は徴収され殺人弾にい潰されている。
お問い合わせ
唐人お吉記念館 八幡山 宝福寺
(〒415-0021)静岡県下田市一丁目18-26
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FAX.0558-22-6994
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アクセス
東海道新幹線・新大阪駅→名古屋→熱海→下田 約5時間
伊豆急線・下田駅徒歩5分
東京から約4時間
大阪から約7時間30分
その他
直通電車:東京→下田(特急踊り子号) 約2時間45分
車:東京→小田原→熱海→伊東→下田 約4時間
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(15台の駐車スペースがあります)